節分に食べるものといえば・・・”恵方巻き”ですよね。
節分の時期が近づくと、スーパー、コンビニ、デパート etc.
いたるところでさまざまな恵方巻きの売り出しが始まりますよね。
でも、私が気になっているのが、
最近、コンビニで恵方巻きと一緒におそばを売っているってことなんです。
恵方巻きは切り分けずにがぶっといくのが、正しい食べ方といわれているので、
一緒に汁物があるとうれしいし、
献立としても、恵方巻きだけでは寂しいから、
汁物がほしいというのもうなずけるのですが、
それにしてもなぜ そば?
調べてみると、以外な理由がありました。
節分にそばを食べる地域があるって本当?
恵方巻きも、もともとは大阪の花街で節分のお祝いや商売繁盛を願って食べられていたものが、
全国に広まったといわれています。
全国に広めたのは大手コンビニエンスストアーだったとか。
なので、節分のそばもどこかの地域で食べられているものなのかなと
調べてみると・・・。
ありました!
島根県の出雲地方と長野県の戸隠地方
では、節分におそばを食べる習慣があるそうです。
出雲そば、戸隠そばといえば、どちらもそばで有名な地域ですよね。
そばが生活と密接にかかわっている地域だからこそ、
節分におそばを食べてる習慣があるということでしょうか。
節分にそばを食べる理由は?
現在、節分にそばを食べる地域を見てみると、
そばが有名で、お店などもたくさんある地域だとわかります。
おそばが身近なものだから、節分におそばを食べるのかなと思いましたが、
実は、節分におそばを食べる理由はそうではありませんでした。
節分におそばを食べる習慣は、
江戸時代あたりでは、全国的なものだったようです。
なぜかというと、江戸時代のころは節分は年が改まる日と考えられていて、
いわゆる大晦日にあたりました。
つまり、節分にそばを食べるということは、年越しそばを食べることだったのです。
「節分」とは読んで字のごとく「季節の分かれ目」のことを指し、
特に冬から春に変わる節分は大事な節目とされ
「節分そば」なるものが食べられていたのですね。
現在では、暦が変わって、12月31日が大晦日となり、
この日に年越しそばを食べるのが一般的になり、
節分にそばを食べる習慣が薄れていきました。
出雲地方や戸隠地方が今でも節分にそばを食べるのは、
昔の習慣を今も大切に守っているからなんですね。
ではなぜそばを食べるのか?ですが、
これは、年越しそばを食べる理由と一緒ですね。
よく言われるのが
・そばは細く長く伸びることから、長寿を願い、家運を伸ばすことを祈って
です。
そのほかには、
・そばが切れやすいことから、一年の苦労や厄災をきれいに切り捨てるように
・そばは健康によい食べ物として知られており、体内を清浄にして新年を迎えるため
・金銀細工師たちは、飛び散った金銀の粉をそば粉を使って集めることから、
金を集める(集まる)という縁起物として
というような説があります。
節分のそばに具は何を入れるの?
節分そばは昔の年越しそばであったわけですが、
そばの具に決まりはあるのでしょうか。
節分そばは一般的に温かいそばで食べることが多いようですが、
具材などの決まりはないので、好きな具材を入れて楽しめます。
節分には恵方巻きを食べるという方は、
恵方巻きの具材とのバランスをみて、組み合わせるのがよいのではないでしょうか。
節分にちなみ、いわし を入れるのもいいですよね。
いわしを甘辛く煮たものやみりん干しなんかは、
おそばに合いそうですよね。
まとめ
節分におそば 伝統食のひとつだったのですね。
伝統食は、縁起を担ぐことももちろんですが、
その季節季節にあった食を食べていたように思います。
季節の変わり目でもある節分に、
あたたかいおそばを食べることで、
体調を整える役割もあったのかなと考えたりしました。
今年の節分は、恵方巻きだけでなく、
おそばも献立に加えてみようと思います。