日本の伝統行事には様々なものがありますが、
お正月はまさにその代表ともいえる行事ですよね。
お正月といっても、
その中にいろいろな行事が含まれているわけですがが
鏡開きはその中のひとつといえます。
その鏡開きにどんな意味があるか知っていますか?
鏡開きを行うには、鏡餅が必要ですが、
その鏡餅がお正月にはとても大切なアイテムなんです。
鏡開きの意味・由来は?
鏡開きは、お正月に神や仏にお供えした鏡餅を下ろして
雑煮や汁粉などに入れて食べることを言います。
そもそも、鏡餅は
お正月のあいだ、年神様の居場所となるところといわれています。
鏡開きは鏡餅を開くことによって
年神様をお送りする意味があります。
また、年神様の力が宿った鏡餅をいただくことで、
無病息災を願う意味もあります。
鏡開きという言葉自体には、
「鏡」は円満を「開く」は末広がりをあらわしているといわれています。
鏡開きは2016年はいつ行うの?
お正月 年神様がいらっしゃる間を松の内といいます。
門松やしめ縄などのお正月飾りを飾っておくのもこの期間です。
この松の内が明ける1月11日に鏡開きを行います。
ただ、この松の内は地域によって異なるため、
それにあわせて鏡開きを行う日も地域によって異なります。
例えば、関西などでは15日までが松の内で、
鏡開きは15日に行われる場合が多いです。
このように関東と関西とで日にちが違う理由ですが、
昔は鏡開きは松の内が終わった後の1月20日に行われていました。
(もともと全国的に松の内は1月15日までとされていました。)
しかし、江戸幕府第3代将軍である徳川家光が亡くなった日が
4月20日で、20日は忌日として避けるようになり、
1月11日に行うようになったといわれています。
これにあわせて、松の内も変更され、
関東では1月7日までが松の内となっています。
ただ、このことは、江戸幕府のあった関東を中心に広がり、
関西には正確に広がらなかったといわれており、
そのため、関西は1月15日に鏡開きが行われているところが多いとされています。
鏡開きの正しいやりかたは?鏡餅を捨てると罰があたるの?
鏡開きを行うには作法があります。
それは、鏡餅を刃物を使って切らないということです。
鏡餅には神様が宿っているとされているので、
その鏡餅に刃物を使うこと避けることからきています。
また、この鏡開きの行事は
武家社会の風習であったことから、
切ることは切腹につながり縁起が悪いとされたとも言われています。
このことから、鏡開きは、木槌などを使って、
割るのが習わしとなっています。
さて、鏡開きを行って、
家族みんなで食べることができればよいのですが、
それができず、お餅にカビを生えさせてしまった場合などは、
どうしたらよいのでしょうか?
鏡餅は先述したように、
年神様の力が宿るとされている食べ物です。
そうなると、やはり普通に捨ててしまうと、
罰があたるのでしょうか?
罰があたるかどうかは分かりませんが、
やはり、普通に捨てるというは気が引けてしまいますよね。
どうしても処分する必要がある場合は、
しめ縄などと同じように
1月15日に神社などで行われるどんどん焼きで
お焚き上げしてもらうのがベストです。
それも難しい場合は、
塩をかけてお清めをした後、
半紙や新聞紙などにくるんで他のゴミとは分けて出すのがよいでしょう。
まとめ
最近では真空パックになった鏡餅も
たくさん出回っているので、
うまく利用して、捨てることのないようにしたいですね。
せっかく神様の力の宿ったお餅ですから、
家族みんなで食べてしまいましょう~。