お正月も3日ごろになると、
スーパーに七草が並び始めますよね。
『七草粥セット』として売っているところもありますよね。
七草粥に使うのは分かるのですが、、
七草粥っていつ、どうやって食べるのか正確に知っていますか?
七草粥はいつ食べるの?
七草粥を食べるのは1月7日の朝です。
1月7日の朝食に家族そろって食べる行事が七草粥です。
関東地方では、この日までが松の内(松飾をしておく期間)というところが多いので、
お正月行事のひとつととらえられている人も多いのですが、
実は、七草粥は節句の行事なのです。
節句といえば、桃の節句(3月3日・上巳の節句)が有名ですが、
1月7日は人日の節句といいます。
人日の節句は中国から伝わったとされていて、
元旦から数えて7日目を人の日として、
占いを行う風習がありました。
その日は、邪気を祓うために、七草の入った粥を食べ、
一年の無病息災を祈ったのだともいわれており、
これが日本に伝わったといわれています。
また、日本には古来より
年のはじめに若菜を摘んで食べることで自然から新しい生命力を頂く
「若草摘み」という風習がありました。「
この風習と、中国から伝わった人日の節句が交わって
七草粥を食べるという風習となったといわれています。
七草粥はなぜ食べるの?
七草粥を食べる本来の目的は無病息災を願ってのことです。
また、自然からの新しい生命力をいただくという意味合いもあるわけですが、
七草粥に使われている春の七草は、体にとても有効な成分を含んでいます。
特にビタミン・ミネラルが豊富で
昔は冬は野菜が乏しく貴重な栄養源となっていたと考えられます。
現代医学においても、
七草粥のエキスには、弱った胃腸を助けて食欲を増進するといわれています。
この効果の他に、糖尿病の合併症を防いだり、
活性酸素を除去する働きがあることが報告されていおり、
『医食同源』を考えた漢方粥といえます。
そういったことから
七草粥は、お正月休みの食べ過ぎ、
飲み過ぎで疲れた胃を優しくいたわるためのもの
と理解されているのもうなずけますね。
また、シンプルな味付けの七草粥は、
味付けの濃い正月料理に慣れてしまった味覚をリセットするのにももってこいです。
七草粥はどうやって食べるの?
春の七草といえば
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」
です。
これらを入れたお粥を食べるのですが、
もともとは、人日の節句において
その1年の無病息災を願う食べ物とされているため、
お粥にいれる七草は厄払いすることになっています。
この方法は地方や地域によっても異なるため、
正解というものはないのですが、
一般的には、
1.七草を1月6日に用意する
2.まな板に七草をひとつ置く
3.7つの調理道具を用意する
(薪・庖丁・火箸・ 磨子木・杓子 ・銅杓子・菜箸など)
4.その年の歳徳神(としとくじん)のいらっしゃる方を向く
(=恵方)
5.唱えごと(七草囃子)をしながら七草を用意した調理道具のひとつでたたく
6それぞれ7回ずつ計49回たたくのが本来のやり方
これらを七草すべてに行い
7日の朝に、このたたいた七草を入れてお粥を炊いて、
神様に備えてから家族で食べる
といわれています。
といっても、現在は形骸化されていますので、
あまり形式にこだわる必要はないです。
まとめ
私の実家は、古い習慣が残っている家だったので、
母が6日の夜に
「唐土の鳥が日本の土地へ渡らぬさきにホーホー」と
歌いながら七草をたたいていました。
この唐土の~が七草囃子で、
これも地方や地域によっていろいろあるみたいですね。