秋になると、いろいろなものがおいしくなってきます。
旬なものって、どうしても
かぶっちゃって、一度にたくさん手にはいることが多いもの。
栗もそのひとつではないでしょうか。
生栗ってどのくらい日持ちするの?
栗は、とても虫がつきやすいです。
虫食いや乾燥を考えると、
常温では日持ちしないと考える方が良いです。
栗を常温で2、3日置いておくと、
白い粉をふいたようになるものがあります。
これは、栗に虫がついている状態です。
収穫したときにはわからないのは、
鬼皮と渋皮の間に卵を生みつけ、
ちょうど、2、3日したころに幼虫となって活動を開始するからです。
しばらくすると、虫がはい出してくる可能性もあります。
生栗を長く保存する方法は?
常温保存には向かない生栗ですが、
冷蔵と冷凍保存すると、かなり長持ちします。
また、栗は収穫してすぐ食べるより
収穫後3日~4日低温(0度)貯蔵で寝かせると
デンプンが糖に変わり甘味が強く感じられるようになります
<冷蔵保存>
水で洗わず、汚れが気になるようならふき取って
ポリ袋などに入れ、冷蔵庫(できればチルド室)に入れておくと、
保存もできて、甘みもまして、一石二鳥です。
この状態でしたら、1~3ヶ月は保存できます。
ただし、ポリ袋が濡れるなどすると、
カビが発生することもあるので、
その場合は、ポリ袋を新しくするなどしてください。
<冷凍保存>
栗を冷凍保存する場合は、色々な方法があります。
皮付きのままで冷凍保存しても良いのですが、
その後の調理のことを考えると、
皮をむいておいた状態で冷凍する方がオススメです。
ここでは、冷凍してもパサつかず、
簡単にできる保存方法をお伝えします。
使いやすいように、
少量ずつにわけて保存するのがオススメです。
◆材料
・栗
・砂糖・・・栗に対して2割の量
・保存袋(ジップ付)
1.栗を生のまま鬼皮、渋皮をむく
2.さっと水洗い
※旨味が流れてしまうので、手早く
3.キッチンペーパーで水分を拭く
4.保存袋に栗と砂糖を入れる
5.砂糖がまんべんなく栗につくようにして
袋の空気をできるだけ抜いて冷凍庫へ
この状態で6ヶ月は保存可能です。
使うときは、凍ったままで調理します。
砂糖と一緒でも大丈夫ですし、
甘さ控えめにした場合は、軽く洗い流します。
水にうかぶ栗はおいしくないの?
おいしい栗をみわける方法として
塩水(水100mlに対し塩3gの割合)に浮かべる方法があります。
沈んだものはほくほくして甘いです。
これは、でんぷんの量が関係しています。
でんぷんの量が多いと比重がおもくなり、
塩水につけると沈みます。
栗はでんぷんが糖に変わり、甘くなります。
つまり、でんぷんが多いと糖に変わる余地がたくさんあり、
甘い栗に仕上がる可能性が高くなるわけです。、
甘くてほくほくしたうまみは、
塩水に沈んだ栗の方が優っているといえます。
ただし、浮いた栗がおいしくないわけではありません。
浮いた栗は、でんぷんが少ないわけですから、
その分調理による煮くずれがしにくく、
加工に適した栗といえます。
まとめ
栗は秋の味覚の代表ですが、
お正月の栗きんとんをはじめ、スイーツにも大活躍する食材です。
皮をむくのがちょっと面倒ですが、
上手に保存して、おいしい栗を長く楽しめたらうれしいですね。