子どもが理科の問題をしているときに、
「お母さん、秋の七草教えて!」
といってきました。
えーーー!
春の七草はすっと出てくるけど、
秋の七草はキキョウくらいしかでてこない(汗)
秋の七草ってどんな花?
子どもに秋の七草を教えるにしても、
名前だけ覚えても、たぶんすぐに忘れるだろうな。
(子どもは大丈夫かも・・・。問題は私かな。)
ということで、写真を見ながら、
一緒にみてみました。
◆ハギ(萩)
草かんむりに『秋』とかく、まさに秋を代表するお花ですね。
◆キキョウ(桔梗)
キキョウは家紋でよく見かけるのではないでしょうか。
五角形でとても形のよい花が咲きます。
◆クズ(葛)
葛湯などで有名ですよね。葛粉はこのクズの根から採取されたでんぷんです。
花は濃紺な紫色で稲穂のように咲きほこります。
◆フジバカマ(藤袴)
花の形が袴に似ていることから
この名が付けられましたと言われています。
◆オミナエシ(女郎花)
花の姿が女性を圧倒するほど美しいことから
この名が付いたといわれています。
◆オバナ(尾花)
オバナは『ススキ』のことです。
穂が動物の尾に似ていることから『オバナ(尾花)』、
草が茂っているさまから『ススキ(薄)』と呼ばれているそうです。
お月見の飾りとして用いられたり、秋を象徴する植物ですね。
◆ナデシコ(撫子)
日本女性の清らかさをたたえて”大和撫子”といいますよね。
その由来となっているのがこの花です。
花がとても可憐で幼子のように撫でたくなることから
この名が付けられたといわれています。
秋の七草はどうやって選ばれたの?
秋の七草の歴史は古く、奈良時代にまでさかのぼり、
奈良時代の歌人・山上憶良の詠んだ歌が始まりと言われています。
その歌は次の2首です。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり)
かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌の花」
どちらも万葉集に収められている歌で、
ひとつ目の歌で秋に咲く花は七種類あると詠い
次の歌で7種類の花が具体的にあげられています。
ちなみに、瞿麦の花はナデシコ、姫部志はオミナエシのことです。
朝貌の花は諸説あるようなんですが、
今はキキョウが有力とされています。
ちなみに、この7つの花は、結構咲く時期が異なります。
なので、一度に七種類が咲いている場面を見ているというより、
秋という季節の中で、さまざまな情景の中にある花が
7種類あるというイメージの方が覚えやすそうです。
ちなみに、奈良時代は旧暦が用いられていたので、
秋といっても、現代の秋とマッチしないところもあるようです。
今の7月から9月ごろの様子と思うとわかりやすいと思います。
また、歌からもわかるように、
秋の七草は観るための花、観て楽しむための花といえます。
春の七草のように、行事的な要素がないので、
覚える機会も少ないのでしょうね。
秋の七草を覚えよう!
さて、子どもの質問に答えられなかったことを反省し、
子どもと一緒に秋の七草を覚えようと思います。
春の七草は、5・7・5・7のリズムで覚えているので、
それと同じように覚える方法としては、こうなります。
「ハギ・キキョウ/クズ・フジバカマ・オミナエシ/オバナ・ナデシコ」
です。
他には語呂合わせという方法もあるようです。
「おすきなふくは?(お好きな服は?)」
(お=オミナエシ、す=ススキ、き=キキョウ、な=ナデシコ、
ふ=フジバカマ、く=クズ、は=ハギ)
「はすきーなおふくろ(ハスキーなお袋)」
(は=ハギ、す=ススキ、き=キキョウ、な=ナデシコ、
お=オミナエシ、ふ=フジバカマ、く=クズ)
うーん、あまり秋のイメージと一致しないので、
語呂合わせは覚えにくいかな?
歌で覚えるなんてこんな方法もありました。
子どもは歌で覚える!と言っていましたが、個人的にはリズムで地道に覚えようと思います。
まとめ
昔は、美しい花々が野に咲き誇っていたのかとおもうと、
なんとも風情があるなと思いました。
せっかくなので、どれかひとつでもいいので、
庭で咲かせることができたらななんて思い始めています。
その前に、ちゃんと覚えたかどうか、
子どもにテストされるので、
まちがいなく覚えないとです。