太陽が出ていて、お天気がいいのに
突然パラパラっと雨が降ってくることありますよね。
先日、子どもと歩いていて、そんな雨に当たりました。
私は「狐の嫁入りだね。」といったのですが、
子どもはきょとんとして、「なに、それ?」
教えたことなかったなと思って、
こういうお天気のことを狐の嫁入りって言うんだよーと言ったものの、
「なんで?」
といわれ、はたと困りました。
なんでなんだろう・・・?
天気雨を狐の嫁入りというのはなぜ?由来は?
「狐の嫁入り」とは、
日が照っているのに急に小雨が降ることをいいます。
いわゆる天気雨ですね。
なぜ、天気雨のことを狐の嫁入りと言うようになったのかは、
諸説いろいろあるようです。
「狐の嫁入り」には、これ以外にも
夜、遠くの山のに狐火がいいくつも連なっていることを、
狐が嫁入りする提灯に見立てたもの
という意味もあります。
狐火というのは、奇怪な青白い火で、
燐火や鬼火とも言われています。
光の異常屈折によるものとされていますが、
昔は 狐の口から吐き出された火として、恐れられていたようですね。
で、日が照っているのに雨がぱらつく現象を、
狐火の怪しさのようであることにたとえ、
狐の嫁入りというようになったといわれています。
また、民間伝承で、
狐の嫁入り行列があるときは、必ず雨が降ると信じられており、
晴れているのに雨が降るという不思議な現象と結びつけたとも言われています。
昔は、不思議な出来事があると、
狐の仕業にして納得していた節があり、
天気雨も 不思議な現象としてとらえられていたのでしょうね。
晴れているのに、雨が降るという現象が、
狐に化かされているかのように感じたのかもしれないですね。
狐の嫁入りはなぜ起こるの?
太陽が出ているのに雨が降ってくるって、
たまにありますが、
不思議な感じがしますよね。
昔の人が、狐の仕業と思ったのもうなずけます。
そもそも、狐の嫁入りはなぜ起こるんでしょうか?
現在では、はっきりと理由がわかっているのかな?
調べてみると、
理由は3つありました。
1つ目は
雲が消えてしまったため
雲の中でできた雨が空を落ちてくるとき、
雨が地面に落ちるまでには長い時間がかかります。
その長い時間のとちゅうで、雲が風に流されて消えてしまったために、
地上に雨が落ちてきたときには、もう太陽が出ているというわけです。
2つ目は
雨が流されてしまったため
よその空でできた雨のつぶが、強い風に流され、
ちょうど太陽の出ているところで地上に落ちてくるというわけです。
3つ目は
小さな雲が雨をふらせたため
大きな空の一部に小さな雨雲があって、
そこから雨がふってくるという場合です。
小さな雲ですから、当然そのまわりには太陽は出ているというわけです。
なるほどって感じですね。
狐の嫁入りが縁起がいいって本当?
昔は、農業が中心の生活だったこともあり、
雨は季節によって、恵みでもあり災害でもあったので、
縁起がいいという場合もあれば
縁起が悪いといわれる場合もあったようです。
縁起がいいと言われるのには、
神社にいるときに雨が降ってくるのは「禊(みそぎ)」であると解釈され、
縁起がいい兆しを考えられていた
というのもあります。
また、狐の嫁入りのように、
空が晴れた状態で雨が降ると、虹が見やすいこともあって、
虹を見るのは、竜神様の守護されていると考えられていたことにも
起因するみたいですね。
まとめ
天気雨って、個人的には神秘的なイメージがあります。
昔の人が「狐の嫁入り」なんて名前をつけたことに、
豊かな感性を感じ、関心してしまいます。
ちなみに、後日 子どもには
「昔は、お天気なのに雨が降る みたいな
不思議な出来事を、狐の仕業にしてたんだって。」
と伝えておきました。
ふ~ん、とすでに興味を失っている様子。
天気雨が降る理由も教えたかったのですが、
また別の日にすることにしました。
その日まで、しっかり記憶しておかねばです^^;;