重曹とは?セスキとは?違いは?どのように使い分ける?

jyuusou-sesuki

年末の大掃除の時期が近づくと、
重曹を使った掃除やセスキ炭酸ソーダを利用した掃除などの
特集が組まれたりしますよね。

どちらも、エコな洗浄剤だということはなんとなく知っていても、
その違いはなに?と疑問に思ったことなりですか?

スポンサーリンク

重曹とは?重曹が得意な汚れは?苦手な汚れは?

重曹は炭酸水素ナトリウムともいわれ、
「ふくらし粉」としても使われている成分です。

重曹の特徴としては
1.加熱すると二酸化炭素ガスを出す

2.弱アルカリ性(pH8.2)

3.粒子にほどよい固さがある

があげられます。

界面活性剤と比べてエコな洗剤として注目されていますが、
万能ではありません。

重曹の得意な汚れと不得意な汚れがあるので、
それを知った上で、重曹の力を最大限に活かしたいですね。

<重曹の得意なこと>
「油脂をある程度乳化することができる」
「タンパク質をある程度分解することができる」ということが、
アルカリ性の洗浄剤が得意とすることです。

・シンク磨きや茶シブ取りなど
(粒子が細かく水に溶けにくいため、クレンザーとして利用)

・酸性の臭い(魚や肉の生臭い臭いや汗など)消し
(アルカリ性で中和することができる)

・鍋のこげ落とし(アルミ製の鍋は黒ずむためNG)
(重曹と水を入れて沸騰させると炭酸ガスが発生し、こげを浮かせる)

<重曹の苦手なこと>
・ギトギトの油汚れ
・白くてカチカチした水垢汚れ
・アンモニア臭などのアルカリ性の臭い
・皮脂や垢汚れなどの洗濯

セスキとは?セスキが得意な汚れは?苦手な汚れは?

セスキとは、セスキ炭酸ソーダともいわれ
よくアルカリウォッシュという名称を使われることも多いです。

セスキの特徴としては

1.弱アルカリ性(pH9.8)

2.水に溶けやすい

3.さらさらした結晶状

があげられます。

重曹とくらべてアルカリ性が強く、
さらに使いやすいということで、人気のセスキですが、
こちらも万能というわけにはいきません。

<セスキ炭酸ソーダの得意なこと>
「油脂をある程度乳化することができる」
「タンパク質をある程度分解することができる」ということが、
アルカリ性の洗浄剤が得意とすることです。

・皮脂や垢などの軽い汚れの洗濯
(洗濯に最も適したpHは9.0~10.5とされています。)

・血液汚れ

・台所のベタベタ汚れ、ひどい油汚れの下処理

・取っ手やスイッチなど、手垢汚れ

<セスキ炭酸ソーダの苦手なこと>

・激しい泥汚れ

・機械油などの頑固な油汚れ

・衣類のシミ


重曹とセスキはどのように使い分ける?

重曹とセスキの特徴を見てきましたが、
セスキの方がアルカリ性が強いので、
洗浄剤としてはセスキの方が強いといえます。

ただ、得意、不得意がそれぞれあるので、
使い分けができれば、さらにすっきりさせることができます。

重曹とセスキの違いのまとめと使い分け

[アルカリ性]
重曹・ごく弱いアルカリ性(pH8.2)
セスキ炭酸ソーダ・弱いアルカリ性(pH9.8)

[水への溶けやすさ]
重曹・△(やや溶けにくい)
セスキ炭酸ソーダ・◎(非常に溶けやすい)

セスキを水に溶いたものをスプレーボトルに入れておくと、
気になるところに吹きかけて使うことができます。
重曹の場合、スプレーボトルの噴射口が固まってしまうことがあり、
スプレーボトルにはむきません。

[油汚れの落ちやすさ]
重曹・△
セスキ炭酸ソーダ・◎

油汚れに関しては、セスキの方が強いです。
漬け置きするとさらに効果アップです。

[洗濯]
重曹・×
セスキ炭酸ソーダ・◎

洗浄力が重曹より強いことと、
水に溶けやすいことから、洗濯向きなのがセスキです。
油や皮脂、台所汚れや血液の汚れも溶かしてきれいにします。
汗の臭いにも効果的です。

[鍋のこげ落とし]
重曹・◎
セスキ炭酸ソーダ・○

重曹を加熱したときに発生する炭酸ガス
つまり泡の力でこげ落としには重曹が効きます。

[研磨力]
重曹・◎
セスキ炭酸ソーダ・×

研磨力が重曹にはあるので、
シンクを磨いたり、茶シブやタバコのヤニなどにも、
重曹をこすりつけて磨くとよく落ちます。
そのまま振りかけてこすってもいいですが、
重曹を少量の水で溶いておくと、スポンジなどに取りやすくなります。

[消臭力(酸性の臭い)]
重曹・◎
セスキ炭酸ソーダ・○

どちらもアルカリ性なので、酸性の臭いを中和してくれます。

ただし、重曹は臭いを包み込みながら洗浄する性質があるため、
消臭剤として利用する場合は重曹を使うのがオススメです。
三角コーナーには直接振りかけてもいいですし、
ゴミ箱などには、お茶パックなどに入れた重曹を入れておくのも効果的です。

また、重曹は臭いだけでなく、水分も取り込む性質があるので、
たんすやクローゼットにおいておくと消臭とともに吸湿剤にもなります。

まとめ

重曹とセスキはどちらもアルカリ性の洗浄剤なので、
何が違うのかわかりにくいですよね。

でも、特徴を知って使い分けできれば、
より効果的ですし、家の中もすっきりします。

どちらも弱アルカリ性で、
手荒れの心配が少ないのもうれしいですよね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする