最近、円相場が一時 1ドル125円台になったと
報道されていましたが、
円安になると、どんな影響がでるんでしょうか?
そもそも円安とは?
円安というのは、ドルやユーロなどのほかの通貨に対して、
円の価値が低くなることを言います。
普段ニュースになったりするのは、
米ドルに対する円の価値です。
例えば、1ドル=100円の場合と、1ドル=120円の場合では、
1ドル=120円の方が円の価値は低いです。
100円と120円だと、120円の方が高いので、
円高では?と疑問に思うかも知れませんが、
1ドルのものを買うとすると、
1ドル=100円のときは、100円出せば買えますよね。
でも、1ドル=120円のときは、
100円だしても、1ドルのものは買えません。
余分に20円を払わないと売ってもらえないわけです。
つまり、この状況を円の価値が下がったといい、
円安になったとみなされます。
円安はなぜおこるの?原因は?
円安がおこる原因には、様々な要因がからんでいます。
日本の経済だけでなく、
ほかの通貨に対しての円の価値なので、
ほかの国の経済なども影響してきます。
現在の円安要因の大きいものとしては、
以下の3つがあげられています。
1.日本の経済が衰退の方向を向いている
円の価値が下がるということは、
日本の経済力が弱まっていることを意味しています。
震災によるエネルギー不足や
高齢化により労働者不足も原因のひとつと考えられます。
2.日本の金融緩和政策
アベノミクスという言葉を聞いたことありますよね。
その中に大規模な金融緩和政策があります。
簡単に言うと、お金をたくさん作って
日本全体のお金の量を増やすということです。
この政策が円安の原因になっているといわれています。
もともと100枚だったものが、200枚、300枚と増えると、
価値が下がってしまうという理由です。
3.アメリカの経済が上向いてきている
一時期停滞していたアメリカの経済が
上昇傾向にあります。
そのため、アメリカの経済力が強まり、
それにあわせてドルの価値もあがっていると考えられます。
円安になると得するの?損するの?
いろいろな原因によって円安方向に向いているわけですが、
私たちの生活において円安になると得するのか、
損をするのかが気になるところですよね。
●円安のメリットとは?
海外から見て日本の商品が安くなるので、売れやすくなります。
つまり、輸出企業に有利な状態となります。
外貨を円に換える場合は、
いままでより多くの円が手に入ることになります。
●円安のデメリットとは?
海外からの購入で、たくさんの円を払わなければならなくなります。
つまり、輸入企業に不利な状態となります。
円を外貨に換える場合、
今までより少ない外貨しか手に入りません。
日本は多くの食品やものを輸入しています。
メリット、デメリットからもわかるように、
輸入品が高くなるので、
ものの値段が高くなっていく傾向にあります。
ガソリンの高騰や食品などの値上げも
この円安の影響が大きいです。
海外旅行なども、外貨に換える必要があるので、
今までより多くの円が必要になってしまい、
あまりお得とはいえないのが円安です。
まとめ
最近、海外から日本にくる旅行客がとても増えているのですが、
それも円安の影響が大きいといわれています。
海外からの旅行客をあいてに商売をされている方は、
円安で得をしている人かも知れませんね。