夏ごろになると、なぜか咳が良く出る
夏ごろになるとよく熱が出てやせてくるという症状がある方。
それは夏型過敏性肺炎かも知れません。
夏型過敏性肺炎について
1.夏型過敏性肺炎とは?原因はなに?
2.夏型過敏性肺炎はどんな症状がでるの?
3.夏型過敏性肺炎を予防する方法は?
の流れで解説していきます。
夏型過敏性肺炎とは?原因はなに?
「夏型過敏性肺炎」は、
6月頃から10月頃まで夏期をピークに発症する過敏性肺炎のことをいいます。
では「過敏性肺炎」とは?
これは、アレルギー反応によって発症する肺炎のことをいいます。
過敏性肺炎には50以上の種類があって、
夏型過敏性肺炎はその中のひとつになります。
では、その原因は?というと
カビです。
具体的には
酵母カビの1種であるトリコスポロン属の
トリコスポロン・アサヒやトリコスポロン・ムコイデスといわれるカビです。
この菌は高温多湿な環境で腐木などを栄養源として発育するので、
夏期に高温多湿の地域に多く発生し、この病気をもたらすというわけです。
夏型過敏性肺炎はどんな症状がでるの?
症状は、人によって程度に差がありますが
空咳、発熱、息切れ が3大症状といわれています。
まれに呼吸困難などの激しい症状がでる場合もあります。
夏になると、
鼻水は出ないけれど、喉のイガイガ感から咳が続く
発熱が続くなどの場合は、
夏風邪と片付けずに、呼吸器内科の受診をオススメします。
夏型過敏性肺炎を予防する方法は?
原因がカビですので、最大の予防法はカビを発生させないこと。
とはいっても、家の中からカビを一掃するのはなかなか難しいのですが、
ポイントを押さえてこまめな掃除を心がけたいものです。
1.台所、洗面所、風呂場など湿気の多い場所
使用後は水気をできるだけふき取るようにします。
換気扇を回す、窓を開けるなどして、
普段から風通しをよくすることを心がけます。
すでにカビが発生している場所は、
塩素系漂白剤やカビ取り剤などを使って、取り除く必要があります。
※塩素系漂白剤やカビ取り剤は
取り扱いに注意が必要ですので、
使用の際は、用法を守って正しく使ってください。
2.エアコン
エアコンは、見落としがちな場所です。
使用前には必ずフィルターの掃除をします。
光熱費の節約にもなります。
内部の掃除を何年もしていないなら、
業者に頼んで洗浄してもらうことも検討してみましょう。
3.寝具やマット
丸洗いできるものは、丸洗いします。
できないものは、天日干し
または、布団乾燥機などを使って、湿気を取り除くようにします。
乾燥させた後は、掃除機をかけるとさらに効果的です。
その他、家の中を見回して、
カビが発生しそうな場所があれば、こまめに掃除しましょう。
まとめ
ウィルス性の肺炎と違って、
夏型過敏性肺炎は予防が可能です。
こまめな掃除・・・面倒ですが、気になる方は実行してみてください。