夏の甲子園の行進曲はいつから?歌詞があるって本当?

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夏になると毎年盛り上がる夏の甲子園。

全国の各地区の予選を勝ち抜いた代表チームが
優勝を争うだけあって、
母校が出場となったら、応援せずには折れませんよね。

そんな夏の甲子園の行進曲の歴史って知ってますか?

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夏の甲子園の行進曲はいつから?

現在、選手入場の際に使われているのが
山田耕筰が作曲した『(全国中等野球)大会行進曲』です。

これは第21回大会(1935年)から使用されています。

これ以前はというと、
大会歌が、第12回大会(1926年)に制定されてから
福武周夫作詞、信時潔作曲の
『全国中等学校優勝野球大会の歌』が使用されていました。

ちなみによく耳にする『栄冠は君に輝く』は「高等学校野球大会歌」といいます。

学制改革によって従来の中等学校が高等学校となって
夏の甲子園大会が全国高等学校野球選手権大会と呼ばれることになる
1948年に作成され、第30回大会から大会歌に制定されています。

夏の甲子園の行進曲に歌詞があるって本当?

本当です。

全国中等学校優勝野球大会行進歌』といって
以下のように歌詞があります。

『全国中等学校優勝野球大会行進歌』

作詞 富田砕花
作曲 山田耕筰

百連競へるこの壮美
羽搏(はばた)け若鷹 雲裂きて
溢るゝ感激 迸(ほとばし)る意気
今日ぞ晴れの日 起て男児
掲ぐるほこりに 旭日映えて
球史燦たり 大会旗

烈々火燃ゆるこの闘志
撩乱華咲け技冴えて
溢るゝ感激 迸る意気
今日ぞ晴れの日 往け男児
掲ぐるほこりに 旭日映えて
球史燦たり 大会旗

優勝確たるこの飛躍
毅(つよ)かれ若獅子 陽を浴びて
溢るゝ感激 迸る意気
今日ぞ晴れの日 捷(か)て男児
掲ぐるほこりに 旭日映えて
球史燦たり 大会旗

夏の甲子園の行進曲はなぜ歌われないの?

行進曲に歌詞があることはほとんど知られていませんよね。

実は、2013年の鳥取大会にて
高校生がこの歌を独唱したという記録があるだけで、
それ以外の大会で歌が披露された記録はないのです。

ただ、なぜ歌われないかは残念ながらわかっていません。

2013年の鳥取大会で高校生が独唱したことについて伝えた
朝日新聞デジタル(2013年7月8日)にも

朝日新聞の当時の報道などによると、
歌ができた35年の21回大会で歌詞は用いられなかった。
理由は定かでない。
その後の大会でも用いられなかったようで、
軽快なメロディーだけが広く知れ渡るようになった。

とあります。

歌ができた当初も歌われなかった
『全国中等学校優勝野球大会行進歌』ですが、

2004年にコロムビアから発売された
「スポーツ音楽集」というアルバムの中に収録されているんです。

CD化もされているのに、なぜ歌われないのか本当に不思議ですね。

まとめ

毎年、いろいろなドラマを生み出してくれる夏の甲子園。

今年は、どんなドラマが生まれるのか 楽しみですね。

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